【安心感ってどこで売ってるの?①】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経
2019年2月18日
こんにちは!ヒロシです。
くすり屋を40年もやっていますと、いろいろな人達との出会いがあります。
その中でも忘れることの出来ない人たちがいます。
その人達との出会いが今の鈴木薬局を形作ったと思っています。
これからその人達に焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
お礼と感謝の気持ちを込めて。。。
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今から10年ほど前のことになります。
『愛媛県ではどうなんでしょうか?
実はね・・・私の町ではここ数年間の間に薬局さんが次々にお店を閉めています。
先日も大正時代から続いている大きな薬局さんが店を閉めました。
ドラッグストアさえも撤退しました。
他業種の小売店は何をか言わんです。
商店街も寂しくなりました。
本当に厳しいですよ!私は薬局を初めて50年近くになりますが、こんなことは初めてです!』
こんな話から始まったのは関西の大きな町からお招きしたB先生の講演です。
B先生は80才現役薬剤師です。
凛としていてこの人は頭いいだろうなと思わせる素敵な先生です。
開店以来、多くの人たちに慕われて、先生の適切な指導のおかげで健康を取り戻したお客さんは数知れず。
難病を乗り越えた方も大勢います。
私たちの業界では有名な先生です。
B先生の口癖は
「私たち薬剤師はお医者さんの勉強をせんといかんのよ。」
つまり病理と臨床を学ばなければダメだよ。ということです。
B先生から出るピーンと張り詰めた緊張感の中で講演が始まりました。
つづく。
見落とされた癌 著:竹原慎二
2019年2月7日
竹原慎二さんをご存知でしょうか? ボクシングの元ミドル級世界王者です。
網膜剥離で現役を引退されてからは、よくテレビ番組にも出て人気者だった 竹原さんですが、最近本を出されました。
今から数年前から現在までのことを書かれた『見落とされた癌』 という題。そうなんです。
竹原さんは癌を 患っておられました。
2013年1月から頻尿が気になり、知り合いのお医者さんA病院で調べてもらうと異常なし。
その後も、あまりにも頻尿の度合いがひどいのでまた行くと「前立腺肥大」の病名をつけられお薬を出される。
2014年1月、大量の血尿が出たので B病院を紹介してもらい精密検査。
そこでB医師より「癌」がある事をあっさりと告知される。
しかし「(初期癌)であるため抗がん剤と手術で根治が可能なので悲観しないように」と告げられる。
2日後…病理検査の結果、B医師から 「初期ではない。膀胱全摘しないといけないかもしれない。」
「筋層まで達していれば膀胱全摘、達していなければ膀胱を残す事ができる」と告げられる。
この差は大きい。
お腹に袋をつけて尿を外に出すか、 今まで通りの排尿が出来るのか。 数日後、細かい検査結果が出た、 という事でA医師から「さっきB先生から聞いたんだが、チャンピオン!浸潤してなかったって!よかった。よかったね~」と電話があった。
その言葉に竹原さんは天にも昇るほど嬉しくて舞い上がって、奥さんにもその事を伝えて2人でよかった~って泣いて喜んだ。
が、その2日後…B先生の病院に結果を聞きに行くと、 「A先生から第一報が入ってるかもしれないんだが、今朝もう一度いろいろ確認してみた。そしたらやっぱり浸潤しているようで。
出来るだけ早く治療をしたほうがいい。
まず抗がん剤。そして膀胱全摘手術を。」と言われた。
すかさず奥様が「サードオピニオンを取りたいです。」と違うお医者さんの意見を聞く体制をとる。
そしてC病院へ。
そこでも膀胱全摘手術は免れない。
何もしなかったら余命最悪1年…と告げられる。
そしてまたもやA先生から電話、 「リンパ節転移が見つかった。」 そしてD病院へ。
結果、竹原さんはD病院(東大病院)で治療をする事になったのですが、 竹原さんが驚いていたのは、 A病院~D病院まで4つの病院の先生の意見が違う事。
意見が違うというのは同じ検査データを見ても各々の先生の見立てが違うという事。
行く場所場所で言われるステージが変わり、そうすると治療方法も変わり、 余命も変わる。
同じものを見ても、お医者さんによって違う答えが出るんですね。
これは竹原さんだけではなくて、すべての患者さんが感じてる事かもしれません。
この病院では「手術が出来る」と言われたが、違う病院では「手術するのは難しい」と言われる。
そんなことを経験されたことのある方もいるかもしれません。
自分がどうしたいのか!?(家族がどうしたいのか!?) をしっかり考える。
相談することがとっても大切なことになってきます。
そのためにはメリット、デメリットをしっかり知る事。 手術すると再発率はグッと落ちるけど、年齢的に術後の体力の低下が心配。 抗がん剤したほうが治癒率は上がるけど、副作用で苦しみながら長生きするのは嫌。
など、その人の価値観、死生観を踏まえた上での決断になるので、答えはひとつじゃないな。と思います。
ちなみに竹原さんは膀胱全摘をする決断をして、 症例数の多く安全性の高いストーマ(お腹に袋をつけて排出する)にするか、 自分の小腸をとって、それを使って新しい膀胱を作る新膀胱にするか、を迷ったそうです。
新膀胱は元の膀胱の位置に埋め込むので見た目は全くわからないが、症例数が少ないのと、尿意がないので夜でも2時間おきに起きてトイレに行かないと、腎盂炎など感染症を起こしやすくなる。というメリットデメリットがある。
結局は新膀胱を選択して 今3年が経つそうです。
竹原さんは自分が これからどういう生活をしたいか!?を考えて決断をしたんでしょうね。
そして竹原さんから学ぶもう一つの事は、 お医者さんに遠慮せずに『いろんな先生の意見を聞く事』です。
日本人の特性でしょうね。
セカンドオピニオンの印象は、 「せっかく丁寧に診てもらった先生の事信じてないみたいで悪い気がする…」だったりします。
そんな事ありませんからね。
竹原さんはセカンド、サード、フォースオピニオンまでうけてます。
そこまで受ける気力体力は大変だと思います。
でも 『色んな先生の意見を聞く』事、 そしてその中で 『自分がどうしたいのか!?』を考える事が大切だと思いますね。
その為には どういう方法があるのか? メリットデメリットは!? を知る必要があります。
私たちも分かる範囲でお伝え出来る事があるかもしれません。
高齢者のがん治療
2019年1月7日
先日、愛媛新聞に「高齢者のがん治療」についての記事が一面に出ておりました。
同じ日の健康面にも同じテーマで書かれており、医療機関でもこの「高齢者のがん治療」についてが、大きなテーマとなっているのでしょう。
というのも、 「現代のがん治療ガイドラインで定められてる治療を、高齢者に当てはめるのは、 あまりにも強すぎる。」 からなんですね。
50歳の方へのがん治療と、 90歳の方へのがん治療が、 同じなわけにはいかないんです。
それは、治療に耐え凌ぐ「体力」。
治療後の傷ついた体の「回復力」。
治療によって免疫が落ちて他の感染症にならないようにする「抵抗力」。
この3つの力が全然違うからなんです。
がん治療で絶対に考えないといけないのが、その後の「生活の質」です。
医療機関でも、治療後のダメージが少なくなるようにあらゆる方法が進化しています。
手術の場合も、少し前までは小さい がんでも開腹(メスでお腹を開いて手術)するのが当たり前でしたが、 今では内視鏡(小さく切ってカメラを見ながら手術をする)が主流になっています。
この進化の一番の目的は 術後の「生活の質」を落とさないようにするため!です。 開腹と内視鏡では術後のダメージが全然違うのです。 すると回復のスピードも違い「生活の質」をあまり落とさずに済みます。
「がんを攻撃する治療」と 「患者さんの生活を守る方法」、 このバランスが、患者さんにとってベストな時に「良い治療」と言えるのかもしれませんね。
自然薬ができるのは「患者さんの生活を守る方法」の方です。
「体力」、「回復力」、「抵抗力」を底上げすることです。 医療機関はどうしても「がんを攻撃する治療」に重きを置いてるように思います。 というよりも、がんを小さくしたり取ってしまおうとすると、攻撃せざるを得ません。
もちろん両者大切です。
攻めと守り、 バランスをとって、本人にとっての 「良い治療」となるようにしたいですね。