【実は『気つけ薬』の伝統師です】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP
2021年4月15日
こんにちは!
皆さん、おかわりございませんか?春の風邪、引いていませんか?
すっかり暖かくなって 散歩に上着が邪魔に なる昨今です。
さてさて、先月は 「気つけ薬」について 書きましたが、今日は、私の気つけ薬との出会いについて、 お話ししたいと思います。
私の趣味は、昔の「薬の金看板」を集めるコトなんです。
「金看板」というのは 昔の薬屋(江戸から昭和初期)の店頭や店内で、
これでもか!と言わんばかりに金ピカにギラギラ光り輝いていた看板です。
真っ黒な漆の上に純金箔を貼り、老舗の薬屋にしか飾っていない威厳の代名詞のような看板。
「○○丹」とか 「○○丸」とか「○○散」とか名前とその文字を見るだけで「効く〜!」という気持ちになるというものです。
私だけかもしれませんね(笑)
今から三五年ほど前になりますかね。
骨董好きの父に連れられて、ある骨董屋に行った時のことです。
そこは父の馴染みの店でした。そこで私は一枚の金看板に出会いました。
江戸時代か明治の初期の金看板なのに、金箔もしっかり残っていて薄暗い店内でひときわ輝いて見えました。
「起死回生の妙薬 宝丹 」とあります。
「起死回生?死んだ人が生き 返る薬かいな?なんとも厳かな薬やなぁ〜」 と興味を持ちました。
金額を聞いてびっくり!高っ! お得意さんの父が値切ってもビタ一文まかりません。
「こんな状態のいい金看板は滅多に出て来ん!うちの看板にしようと思とるから、本当は売りたくないんや!」店主は超強気でした。
「売らん」と言 われると「欲しくなる」のが人情です。
その後、ありったけの小遣いを集めて、足りない分は父にちょっと貸してもらい、嫌がる店主を説き伏せて、買ってしまいました。
実は、この「宝丹」は江戸時代からある有名な「気つけ薬」だったのです。
ところで、この「起死回生」とは死んだ人が生き返るコトなのか? というとそうではなくて、
「体調が悪くて座ることもできずぐったりと横たわっている患者さんの様子は、まるで死んだ人のように見える…
そんな人に気つけ薬を服用させてしばらくすると むくっと起き上がって喋り出す…
これを近くで見ていた人がまるで「死んだ人が生き返ったようだ!」と言った」 というようなことから出た言葉なのでしょうね。
今では、「どうすることもできないような危機的状況を一気に好転させる時」に使われる言葉ですが、
もとは、「医術の高さを表現するとき」に用いられていた言葉なのだそうです。
さて、看板では なく、私が初め て実際に取り扱 った「気つけ薬」 が、名薬「牛黄清心元」です。
この薬も、昔から「起死回生の 妙薬」として伝えられてきた気つけ薬です。
私が、初めてこの「起死回生」という言葉を実体験した話をしますね。
今から三十年程前、兵庫県での親族の結婚式に参列するため、こちらの親族一同が、貸切バスで四国中央市を出発しました。
しばらくすると、あるおばちゃんが車に酔ってしまって倒れ込んでしまいました。
吐くだけ吐いて、声を出すこともできず、後部座席でぐったりと横になっていました。
いつもはとても賑やかで元気なおばちゃんなので、みんな心配していました。
こんなこともあるだろうと、気つけ薬を持参していた私は、おばちゃんに「牛黄清心元」を食べさせました。
そのまま三〇分くらいたったでしょうか。
後部座席で死人のように青白い顔でぐったりとしていたおばちゃんが、
「あ~っ楽になったわ~」
とむっくり起き上がり、自分の席に戻って来るなり、何事もなかったかのように、いつものペースでペチャクチャ喋り出したのです。
親戚一同、唖然としています。
「ヒロシ君、○○に何飲ませたんな?酔い止めなんかじゃあ、こんなにすぐに元気にならんぞ」 とおじちゃんが尋ねてきます。
「起死回生の妙薬よ」
前号で「気を巡らせる漢方薬」の一つとして「牛黄清心元」を紹介しましたが、具体的にはこんな場面でも重宝するのです。
その事があってから、このおばちゃんはどこに行く時もこの薬を持って行くようになりましたその後、店頭でもいろいろな体験をしました。
何十回も!
そうするうちにこの気つけ薬は漢方の中でも特別な薬なんだとわかってきました。
只者じゃあないのです! 速く効く!良く効く!
今では状況に合わせて使えるよう、日本中の気つけ薬の中から精査して、何種類もの気つけ薬を取り扱うことができるようになりました。
「気」のこと「気つけ薬」のことなら何でも自信を持ってお答えできますよ。
気つけ薬の伝道師 ヒロシでした
【気付け薬は日本人の知恵】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP
2021年3月16日
皆さんこんにちは!今年は 三月にしては暖かい日が続きますね。
皆様おかわりありませんか?
よくスーパーに行きますがたくさんの人で賑わっています。(流石に全員マスク姿です)
お日様に誘われて 散歩する方も増えました。
コロナも少し落ち着いてきました。
さてさて前回の続きです。
新型コロナが流行して患者さんが大勢出ていた頃は、そのことが不安で体調を崩す方が大勢いらっしゃいました。
病院でいろいろ検査をしてもどこも異常がないので、軽い精神安定剤や睡眠導入 剤を出してくれる…
でも 病院で薬を出してもらっても、そんなのは飲むのが不安だから飲みたくない…という方も何人もいらっしゃいました。
最近は「ワクチンがコロナウイルスに効果がある」という明るいニュースが報道されていますが、
それ以前には毎日毎日、「感染者何人、 重症者何人、死者何人…」 と暗いニュースばかり報道され続け、元気な人でも気が滅入るような感じでした。
体調の優れない方や、神経の過敏な方は「気の滅入り」を通り越して「気を病んで」 しまいます。
こんな時に昔から薬屋さんは「気つけ薬」を出していました。
この「気つけ薬」 は日本独特の薬で、日本人が日本人の気質に合わせて 作り出した「和漢薬」です。
「気つけ薬」という単語は中国にも西洋にもないし、訳せません。西洋にはもともと 「気」の概念すらありませんから。
今残っている気付け薬の中で一番古いものだと 四百年の歴史があります。 四百年も廃れることなく続いているって、よほど日本人の気質体質にあっているんですね!
いろんな気つけ薬の和漢薬がありますが、「気つけ薬」 には他の薬と違って
【よく効かせる独特の飲み方】があります。
それは
*口の中でよく噛み砕いて*食べるようにして飲むことです。
何故そんな飲み方をするのか?
それにはちゃんとした理由があります。
キーワードは「扁桃体」と 「香り成分」です。
扁桃体は前回書いたように、不安な気持ちをキャッチする場所で、脳の中にあります。
「気つけ薬」を口の中でよく噛んでいますと、生薬の香り成分が鼻腔粘膜から吸収されます。
そしてすぐそばの「扁桃体」に直接効くわけです。
速効性があるし、不安の原因になっている「扁桃体」の過敏性を和らげてくれる…
昔の日本人が残してくれた秘薬だと思います。
コロナ流行前は、中国からたくさんの観光客が来日していました。
実は、彼らがお土産に買って帰る薬の一つに、この「気つけ薬」があったんです。
漢方の本場・中国でも、日本独特の「気つけ薬」は大変よく効くと評判で、皆さん大量に買って帰っていたそうです。
「気」というものは 「気が滅入る」と 「気がふさがり」「気を病み」「病気」になる。
そして、それを治すには 「気を作り」、「気を巡らせる」 ことだと考えます。
「気を作る」自然薬
「気を巡らせる」自然薬をそれぞれ症状や体質などに合わせて使い分けています。
「気付け薬」をお求めになったお客さんが、来店されるごとに笑顔が増えるのを見るたび、昔の日本人が作った和漢薬の知恵と工夫に感動しています。
2歳になる一番下の孫娘は、私が牛黄清心元を食べていると 遊ぶのをやめて、ニコニコしながら「香り」に寄ってきます。
「しぇーしんげん、ちょーだい」 と。ほんの少しだけ口に入れてやると、なんとも幸せそうな顔で味わっています。
喘息だった健にも、2歳の頃からよく食べさせていました。
親子だなあ…。
「気」に詳しい薬剤師 ヒロシでした
【その体調不良の原因はコロナ!?】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP
2021年2月16日
皆さんこんにちは!
おかわりございませんか?
お日様の暖かさに誘われて近所の土手を散歩しています。散歩途中に水仙が群生している所がありまして足が止まります。
たまに黄色い水仙を見つけると、今日一日何かいいことあるかなあと嬉しくなります。
さて今回も老薬剤師のひとりごとにお付き合いくださり有難うございます。
年末から、テレビ・新聞・ネットではコロナのことや経済不況・リストラ・倒産など気分が滅入る話題ばかりで
すね。日本全体、いや世界全体が危機に直面しています。今日は何千人感染者が出た、重症者は何人、死者は何人と、カウントされるとじわじわと恐怖心が湧いてきます。
じゃあテレビ見んかったらええやん!となるのですが気がつくとそのニュースを見ている自分がいます。
私のパソコンはコロナ検索ばかりするのでコロナ情報で溢れています。去年の一月からずっと調べていますので、我が家ではコロナ博士と言われています。
マスコミが騒げば騒ぐほど不思議な現象が起こります。私の店の場合の、去年の一回目の緊急事態宣言後の頃のことです。
コロナとは直接関係ないはずの方なのに、
「体調不良」・「うつ状態」・「病院に行っても(どこも悪くないよ)ととりあえずは薬を出してくれるのだが、一向によくならない」というお客様が急増しました。
詳しく時間をかけて問診していくとその原因のほとんどがコロナにたどり着きます。例えば
①コロナ対応のためご主人が自宅で仕事をするようになり息がつまる。主人との距離感がわからない。
②(一回目の緊急事態宣言の時)学校が長期間休校になり、一日中子供達の世話でもう精神的に限界。
③スーパーから帰ってくるたびに一つ一つの商品をキレイに拭く為とても疲れる(少し神経症的になっている)
書けばきりがありませんが、本質的には皆さん繊細で良い方達ばかりです。
そして全てがコロナに繋がります。
では、コロナが私たちを不安にさせる理由とは何なんでしょう。
●目に見えない事への不安
●誰が感染しているかわからない事への不安
●もし感染したら村八分になるのでは…という不安
皆さんが話される不安は、だいたいこの三つです。
ある方が話されていたことがとても印象的でした。
「もしコロナに感染しても安心して治療に専念したい!そうなれたら良いよね!まじで」
では、漠然とした「不安」は、私たちの脳の、どの部分に作用し、心と身体にどう影響するのでしょう。
少し専門的になりますが、書いてみます。
「不安」な気持ちは、脳の中の「扁桃体(へんとうたい)」がキャッチし「海馬(かいば)」が記憶
します。
元来、「扁桃体」と「海馬」は、私たちを危険から守るための部位です。
今のようにずーーっとコロナ禍で緊張状態が続くと、扁桃体は身体を守るために過敏な状態が続きます。
そこにコロナ以外のストレスがかかると、いつもより大きなストレスとなって 自律神経の交感神経が緊張してしまうというわけです。
それが体調不良やうつ状態を引き起こします。
こういうことが脳の中で起こっているわけですね。
では、そんな患者さんをどう治すのか?
ズバリ!
この「扁桃体」の過敏な状態を正常に戻したら良いわけです。
「扁桃体」に効く薬って?
病院にはない、薬屋にしかない処方があります。
次回はその治療法について詳しくお話しますね。
また「扁桃体」が過敏になりやすい方の気質についても、話せたら良いかなと思っています。
では皆さま、くれぐれもお体にはお気をつけください。
「まっいいか」のヒロシでした