健康コラム COLUMN

【時代の変化に順応できる柔軟な脳力】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2022年6月15日

こんにちは。 おかわりありませんか?

各地でロックフェスティバ ルやコンサートが開催され 始めました。

大型連休後も感染者が急激に増えたわけでは なさそうです。ヨカッタ!

 

新型コロナとの付き合い方にみんなが慣 れて来て順応できる ようになったからか もしれません。

ここが一番大事!

一番嬉しいのは、新型コロナに対する感覚が冷静になっているということです。

 

さてさて、今回は「屋」と いう字が最後につく商売について少し書いてみます。

私が子供の頃は、この「屋」という字のつくお店で町は賑わっていました。

酒屋、タバコ屋、 八百屋、魚屋、肉 屋、米屋、パン屋、 お菓子屋、駄菓子 屋、靴屋、傘屋、 雑貨屋、荒物屋、 家具屋、電気屋、 洋服屋、呉服屋、 おもちゃ屋、

そして薬屋。

ざっとこんなものでしょう かね。

あれから六十数年が 経ち、「屋」というお店が姿 を消しています。

 

薬屋も、私が開局した昭和 五十三年には、四国中央市 には二十五件の薬屋がありましたが今では八件しかありません。

(市としてはまだあるほうです。)

本屋は個人の店はゼロ。 大手チェーン二件になりました。家具屋はゼロです。

あれほどあった酒屋も数件になりました。

 

今から三十年ほど前、私が息子と同じ年齢の頃、よく 経営コンサルタントの講演 を聞きに行っていました。

当時、薬業界も大きな変化 の岐路に立っていると感じたからです。

ある時、有名な経営コンサ ルタントの先生が松山にく るということを聞いて、店 は臨時休業にして聴きに 行ったことがあります。

 

先生談。

「これからの時代は「〇〇屋」という名前のつくという店は無くなります。

例えば酒は酒屋で買うので はなく、コンビニで買う時 代が来ています。

先見性のある酒屋の 経営者はどんどんコンビニに業態を変え ています。生き残りをかけて。

もうすぐ薬屋もドラッグス トアーにとって変わられます。

「屋」という名前のつく 店は時代の変化に順応して いかなければ生き残れません。

皆さま薬屋さんも、変化を恐れず、時代の変化に順応する 勇気を持ってください。」

 

すごく刺激的な話でした。

彼のいう通りに、本当に屋のつく店は無くなりつつありました。

 

この先生の話を聴いてからしばらくして、私は薬屋としての方 向性を決めました。

 

この先生の話の正反対の店を作 ろう! 小さなドラッグストアーじゃな くて、ドラッグストアーが絶対 に真似のできない、じっくり相 談のできる薬屋を!

 

そして平成六年、専門のデザイナーを入れて、普通の薬屋から カウンセリング中心の相談薬局 に全面改装しました。

それが今の鈴木薬局です。

 

その後、ほとんど店に手を入れておりません。完成されているなあと今でも感じます。

あれから三十年が経ち、私の時 代はもう終わりかけているなあ …と感じます。

 

息子のやっていることをすぐそばで見ていると、今は私の時代よりも、もっともっと大きな変 化の中にいるんだ!と実感するのです。

これも、気力、体力、活力の充 実した柔軟な息子の近くに居る からこそ、今の時代の変化を感じられるんだと思います。

 

老夫婦二人だけでやっていたら 今の時代の変化にまったく気が つかないまま、店を開けて お客様をじっと待っていると思います。

「今日もヒマだね〜。世の中、 不景気だから仕方ないよ。」 などと言いながら。

 

今日もオンラインのZ00m相 談やSNSで大忙しの健を見な がら、私はのんびりとお客様に お礼の絵葉書を書いています。

「変わらなければならないものは大きく変え、 変えてはならないものは、ガンコに変えない」 ちゃんと受け継がれているようです。

ヒロシでした

【「気の病」に取り組んで】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2022年6月7日

こんにちは お元気ですか? 今年は長く桜を楽しめまし たね。

我が家では健の次女 が小学校へ入学、三女が幼 稚園に入園とおめでたいこと続きです。

 

二人とも、毎日元気 いっぱいご機嫌で通 っています。

前回でも書きましたが、私が最初に取り組み始めたの は「心の病」の中でも「自 律神経失調症」でした。

この病は、ドクターが最も苦手とし、病院に行ってもすっきりと治らない病気。

当時の私は

『学んでいた漢方ならなんとかなるのでは?』

という軽い気持ちでこの病に取り組み始めました。

今から思えば怖いもの知らずの若造でした。(活気溢れる若者の特権かもしれませんが )

 

私は漢方については、二十二歳でこの業界に入った時 からずっと、いろいろな先生について学んできました。

が、「気の病」については、 治療法について書いた書物 もなければ、もちろん、まわりに教えてくれる人も誰 もいませんでした。

誰もやっていないということは、全てを独学で勉強し  試さなければならないということです。

 

一から全て自 分で経験して学ぶしかあり ませんでした。ある意味、 お客さんが唯一の先生であ るということでもありまし た。

ところで、漢方ではまず、 患者さんの訴える症状と体質を見極めて処方を決めて いきます。

これに最も時間 がかかります。

 

自律神経失調症という「気の病」の特徴は、治療の過程で患者さんの訴える症状がコロコロと変わっていき ます。

これが厄介なところなんです。

例えば、最初相談に来られ た時の訴えは、頭重感・頭痛・ 肩こり・めまいだったのに、

治療していくうちにそれらの症状は軽くなったかと思ったら、次は胃が重く、下腹部の張りが気になり、 下痢と便秘を訴えるように なります。

 

その次は…と。

 

これらの症状にとらわれると、その症状に合わせて処方も変わっていきます。

次から次へと。これが自律 神経失調症を 治療する時に 悩まされる ところです。

 

ドクターをも悩ませ、迷わ せる。そればかりか問診に とても時間をとられてしま う。

現在の保険診療ではそ んなに時間は取れません。

 

今だからこのように全体像 を客観的に話せるのですが、当時(三十歳前)の私はまだまだ経験も浅く、患者さんの訴え る症状に振り回されていました。

 

どの処方が正解 なのか訳が分からなくなるのです。 こんなことが数年続きました。

うまくいきません。

失敗の連続です。

 

当時の患者さんには大変ご迷惑 をおかけしました。(大反省)

 

私が学んできた漢方では、この 病は治せないのかもしれない? そのうちストレスのあまりに私自身も自律神経失調症になった こともありました。

 

ところが… そんな時、私の考え方を根本から変えてしまう薬に出会います。

 

名薬「牛黄清心元」です。

 

今までの日本漢方の処方の中にはなく  「牛黄清心元に加えるべき生薬 は何ひとつなく、減じるべき生薬もない。これほど完成された 漢方処方は他にない!さすがに 王様のために作られた薬だ!」

 

と、日本を代表する 中医師の先生に言わしめるほどの漢方薬でした。

 

この薬は一般的には、

心臓の働きを調整したり、血の巡りを良くしたり、高血圧に伴う様々な 症状を緩和したりと、主には循環器系の症状に使います。

 

しかし実は日本の「気の薬」の 原点になる処方なのでした。

 

当時、このことに気づいていた 薬局の先生はあまりおらず、ほ とんどの人は循環器系の病気に使っているのが実状でした。

 

このことに気づいた私は、いろ いろな症状を訴える患者さんた ちにこの薬を使うようになりま した。

そしてその後もいろいろ  な試行錯誤の結果、 「気を作り気を巡らせることに    よって気の病はおのずから治る」 ということに気がつきます。

 

そして日本に現存している「気 の薬」を探し出してきて、片っ端から使うようになりました。

「感応丸氣」・「はらはら薬・翁丸」 などもその頃に見つけだした薬 です。「敬震丹」も最高の気の薬ですね。

 

これらを実際に患者さんに使っ てみると、その効き目の早さと 良さに驚かされます。

従来の漢方の処方薬とは全然違う!他人 や身内の人にすら気を遣う気配り体質の日本人のために、昔の日本人が作り出した和漢薬でした。

気という脳のエネルギーを大量に作り、  それを全身に巡らせ るという治療法、これを確立し たのは、気の病に取り組み始め て二十年近く経っていました。

 

今では健も自律神経の専門家になりました。そして私が四十年かけて見つけだしたやり方を受け継いでくれています。

 

さらにSNSを使って毎日発信 しています。

「もっとみんなに相談薬局の素晴らしさを知ってもらわんといかん!」と言いながら。

 

名薬も健も、見つけられるのをじっと待っている …(笑)

 

ヒロシでした。

【自律神経とHSPの専門家】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2022年4月19日

最近インターネットの世界で息子の健が「自律神経との専門家」として、いろいろと新しい情報を発信しているよ うです。ツイッター、インスタグラム、ティックトック、ボイシー、 オンラインセミナー などなど。実は私も家内も毎日楽しみに聞いていて、「けん先生」の隠れファンなんです(笑)。

 

健がボイシーのなかで、

「鈴木薬局は四十年近く自律神経失調症に取り組んでいて、この相談のお客さんがとても多いです。」と話していますがそれは本当のことで、私が約四十年前に始めたことです。

 

私が薬局を始めた昭和五十三年当時には、多くの薬局は「ひふ病」「痔」「アレルギー」「ぜんそく」などの看板を掲げていて、「心の病」(自律神経失調症・心身症・神経症など)を相談できる薬局は一件もありませんでした。

 

誰もやっていないということは、誰も先生や先人がいないということです。

 

全て独学で学び、薬やカウンセリング技術も自分で見つけ出さな くてはなりませんでした。  うまくいかない事のほうが多く、失敗の中からうまくいった事例を積み重ねていく事の繰り返しでした。

 

気の長い取り組みです。

 

一緒に取り組んでいた他の地方の薬剤師たちもひとり減り、ふたり減りして、結局は私ひとりになりました。  今から思うに、労力のわりに報われないことや、ストレスが大きすぎて自分の体調を崩してしまうということが原因で、「自律神経失調症」の看板を下ろす仲間が多かったのです。

 

私も一時期、ストレスで体調を崩し一週間ほど店をしめたことがありました。

「仲間たちがみんなやめていく中で、裕先生はなぜ続けているのですか?」 と同業者から質問されることがよくあります。  私にもはっきりコレですという理由は言えませんが ひとつは、 この自律神経失調症という病気は、医者が大の苦手とする病だということ。治せないんです。

 

意外でしょう!

ですから当店に相談に来られるんです。困っている人に頼りにされるとなんとかしてあげないといけませんもんね。

 

もうひとつは、自律神経失調症になる方の「気質」が、私自身の「気質」と合ったのだと思います。  その「気質」というのが、今、インターネット上でよく言われている

「HSP気質」Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)です。

生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質をもった人」という意味なんですが、これは最近の言葉で、昭和の頃には「神経質気質」と呼ばれていました。

 

今から思うに、長年の経験から私はこのHSP気質の方が、いろんなストレスによって自律神経失調症になるメカニズムを理解し、治療するコツを掴んだのだと思います。

大学卒業後、福岡で漢方療法を学んできた健も、気がつけば私のやり方を受け継ぎ同じ道を歩き始めています。 そして今では私以上に治療効果を上げています。

 

健には独自のカウンセリング技術があり、「けん先生と話すと心が軽くなる」と評判です。 ありがたいことです。  先日、ボイシーのなかでこんなことを話していました。 「『病気』の反対は『ごきげん』だと思います。

常にごきげんで 笑って毎日を過ごせればそれが一番の幸せだと思っています。」なるほどー〜ごきげんか! そう言えば、反抗期がまったくなくていつも笑っていた健の少年時代を思い出します。  今日も健の笑い声が店中に響いています。 皆様もどうぞごきげんよう!

 

実はHSP気質のヒロシでした